がんばるのは英語だけ

日本に来て5か月の小3の女の子。3学期の目標を担任の先生に聞かれて、「英語をがんばる」と。「英語だけ?」の質問に首を激しく縦に振り、短冊に「えいご」の一言だけを書いた、と聞きました。来日後ひらがなとカタカナをがんばってマスターし、明るいキャラで友達も増えた彼女。日本語にも他の勉強にも積極的に取組もうとしているのかと思いきや、英語だけとは!?次の1対1の日本語クラスの時、彼女の母国の地図と観光案内を広げてみたところ、首都や生まれ故郷のことを一生懸命説明してくれました。さらに満面の笑みで、その日着ていた服が母国で買ったものだとも。でもやがて、本当は日本に来たくなかったと涙目に…。親の都合で母国を離れる子どもたち。「えいご」の一言にはそんな彼女の心情がにじみ出ているのかもしれません。でも、彼女はその後も、漢字や日本語の勉強を続けています。