学習言語
入学や進級から約3か月。外国にルーツを持つ子どもたちも新しいクラスや先生方にかなり慣れてきているようです。でも、実はこの時期、スクールネットへの日本語支援者派遣の依頼が少し増えます。それは、日本語の生活言語はできていても、学習言語が育っていない外国にルーツを持つ子どもたちの存在に、担任の先生方がはっきりと気付くからです。
そのような子どもたちは、休み時間にクラスメイトと楽しく遊んだり、先生と持ち物の確認や給食のことなどを話したりはできても、教科書を読んで理解したり、作文を書いたりすることはとても難しく、テストでもなかなか点が取れません。
子どもたちは、母国にいようが日本にいようが、日々脳を成長させ、認知発達や概念形成などをどんどん行っています。学習言語の習得には時間がかかりますが、毎日日本の学校で受けている授業がそんな彼らの実質的な”学習”になるよう、しっかりと支援していきたいと思います。