外国にルーツを持つ日本人の子ども
私たちが日本語の支援をする子どもの中には、両親とも日本人という子どももいます。海外の現地校で数年以上学校生活を送ってきた子どもです。
自宅や、週末の補習校では日本語で話していたので、帰国後も生活上はあまり不便を感じないという子は多いです。
でも、友達との会話の中で、主語が明言されなかったり、単数なのか複数なのかが示されなかったりという日本語特有の表現を聞くと、とても混乱してしまうようです。
そして何より、教科書に出てくる言葉や、先生が授業中に使う表現は理解しにくいとのこと。でも、その子どもが、名前も見た目も日常会話の様子も、日本で生まれ育った日本人の子ども達と同様なので、そのような困難さを抱えていると気づかれにくいようです。
そのような子ども達には、できるだけ早く担任の先生にその旨を伝えて、私たちの支援を受けてほしいと思います。